14歳のクソガキがぶっとばされた出来事

全ての事象に言葉にならない怒りを抱き、不満を覚え、自分の力の無さに落胆していた14歳のクソガキが今後の人生のターニングポイントになった出来事を書きたいと思います。

 

 

今から二十数年前の田んぼから雪が消え始め、道路が本来の色を見せはじめた春先の出来事。

 

 

 

いつもと変わらない風景、いつもと変わらない退屈な日常、いつもと変わらない仲間

 

そんなものに不満と安心の入り混じった感情を抱きながらチャリンコを間抜けヅラで漕いでたんだ。

 

 

ズガダン!ズガダン!  ズドドドドド!

 

 

目の前を銀色のバイクに跨った全身真っ黒の男が、背中まである髪をまだ冬の気配を残す風になびかせながら駆け抜けて行ったんだ。

 

 

クソガキはその初めて聞いた排気音が聞こえなくなるまでその場でバカヅラで見送ったんだ。

 

当時はネットなんてなかったからすぐに本屋に駆け込んであのバイクがなんだったかを調べたんだ。

 

HONDAの250ccのアメリカンバイクだって。

 

それまでいわゆる暴走族系の単車に興味はあったが、心のどっかで違うなーって思ってた燻りが一気に弾けたんだ。

 

16歳になったら絶対アメリカンに乗る

 

 

これがクソガキに初めて芽生えた明確な目標だった。

 

とはいえまだ14歳。

 

目標に向かって出来る事は少ない。

 

何をしたかって?

 

そう、格好から入ったんだ。 

 

安いペラペラのライダースJK

 

バァッファローチェックの赤いネルシャツ

 

スタイルクラフト(のちのエビスジーンズ)社製のジーンズ

 

ノーブランドのエンジニアブーツ

 

オールバックリーゼント

 

クソガキがバイカーのスタートラインに立ったんだ。

 

 

 

あの春の出会いから2年が過ぎようとしていたが、あの衝撃に未だぶっとばされたまま16歳を迎えるんだ。

 

 

ここら辺までがおっさんが今のおっさんになった入口。

 

16歳で原付免許を取って憧れのバイカーに近づく道のりはまた後ほど。

 

 

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