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こいつしかいねぇ

今週のお題が目に止まったんで

 

 

出会いは近所のガソリンスタンドだった。

 

 

当時オレは買ったばかりのマーク2ワゴンを得意げに乗りまわしていた。

 

行きつけのガソリンスタンドには2人の若い女の子がいて、どちらも太めな体型の双子の様な感じだった。

 

 

ラッシャッセー

 

オレはいつものおっさんに給油を頼み、何をするでもなく給油が終わるのを待っていた。

 

吸殻ございませんか?

 

そう声をかけられ、振り向くと金髪に近い茶髪でキツメのメイクをした太めの片割れがいた。

 

お願いします

 

そう言って灰皿を手渡した。

 

 

まぁ、嫁との出会いはこんな感じだった。

 

行きつけのスタンドだから通う頻度も多く、親密になるのにさほど時間はかからなかった。

 

嫁はそのスタンドの看板娘で、接客の評判も良く、その界隈で知らない者はいない位顔も広かった。

 

付き合い始めの頃はとにかくどこにいっても

 

xxちゃんと付き合ってるんだって?

 

と、質問責めに合うくらい噂の広まりも早く、まだ紹介してない親にも

 

あの子と付き合ってんのか?

 

と言われる始末。

 

そんなみんなのアイドルと付き合ったオレは迂闊な行動を一気に制限されていった。

 

 

当時少しお堅い工場に勤務していたオレは給料の面では恵まれていたので結婚する事に対して不安は無かった。

 

ただ一つ障害になったのが借金だ。

 

ギャンブルと浪費に使った借金はその時点で200万を超していた。

 

この事を彼女に打ち明けないまま1年が過ぎ、結婚の話は具体性を帯びていく。

 

 

あのさぁ

 

 

こう切り出したのは結婚するという決意が固まったある夜の事

 

 

なに?

 

 

と、彼女。

 

 

結婚考えてるんだけど

 

いいよ

 

借金あるんだけど

 

知ってるよ

いくらあるの?

 

200万

 

大丈夫、あたし300万あるし

 

 

‼?

 

 

 

 

こいつしかいねぇ♥

 

 

 

あれから十数年

 

数え切れない程の迷惑をかけてきたし、未だに支えて貰ってる。

 

子供も出来なかったし、貧乏生活させている。

 

後ろから刺されても文句言えた義理じゃない。

 

でもずっとこれだけは変わらないんだ。

 

 

信じてくれるかい?

 

 

I LOVE YOU Honey♥

 

 

 

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